不妊症と副腎疲労
当院では不妊症でお悩みの方がほぼ毎日来て下さっていますが、
その中でも意外に大切なのが「副腎疲労」対策です。
副腎疲労については日本ではまだまだ知られておらず、
病院でも指摘されることはまずないと思いますが、
慢性疲労や性欲の低下、イライラ感、やる気が出ない、うつっぽい、
基礎体温の乱れ(波形がガタガタ、女性ホルモンの乱れ)などにもつながっています。
「不妊」や「妊活」で悩んでいる方で、慢性疲労や副腎疲労、不妊との関係について関心のある方は、
妊活を続ける上でも大切なことを書きましたのでじっくりとお読みください。
いつも疲れていて、この体調さえ良くなればと思っていました
・妊活にはよくないとはわかっていても、甘いものがやめられませんでした。
・すぐに疲れてしまい、やる気も出ないので、自分では鬱かと思っていました。
・2人目が欲しいのに子供のことですぐにイラッとしてしまい、
こんな状態で2人目なんて無理かもと、思っていました。
・基礎体温表の波形がガタガタで、いろいろ試しているのに、
なんで改善しないんだろうと悩んでいました。
というような方々が、当院にはたくさん来られています。
慢性疲労ややる気のなさ、基礎体温の乱れ(女性ホルモンの乱れ)などは、
副腎という臓器の働きにも大きな影響を受けます。
「副腎疲労」という概念は日本ではまだまだ一般的ではありませんが、
実は不妊症を診るうえでとても大切な部分になりますので、
もし不妊症や「副腎疲労」に関することでお悩みでしたらお気軽にご連絡下さい。
不妊症で副腎疲労の疑いがある方には、こんな施術をしています
当院には不妊症も含めて様々な症状でお悩みの方が来られますが、
その中でも実は「副腎疲労」からくる疲労感ややる気のなさ、性欲の低下、
イライラ感なども悩みだという方も少なくありません。
そもそも副腎の働きと不妊がどう関係するかということですが、
副腎の役割は大きく分けて2つあります。
1つめはストレスへの対処。
体や心がストレスを感じると副腎が血圧や血糖値をコントロールするホルモンを分泌して、
それに対処しようとします。
しかしストレスが長年にわたり続くと、副腎から出るホルモンの質と量に問題が出てきます。
血圧のコントロールが上手くいかなくなれば、低血圧になり、頭痛や冷え、
朝が弱いなどの症状につながります。
当然血流が悪くなるので、
子宮や卵巣の冷えやホルモンをきちんと運べないといった問題にもつながります。
血糖値のコントロールが上手くいかなければ、
慢性的な低血糖状態に陥り、エネルギー不足になるので、
疲れやだるさ、やる気、性欲の低下にもつながります。
この場合、体は手っ取り早くエネルギーを作りたいので、
砂糖や人工甘味料などの入ったケーキやお菓子、ジュースなどの甘いものが欲しくなり、
妊活にも悪いとわかっていても、中毒症状をきたすのでやめられなくなり、悪循環に陥ります。
パンや麺類などの小麦製品は、糖質の吸収が早いので、
こちらにはまる人もたくさん見てきました。
甘いもの(糖質)は、肝臓で処理するので、肝臓に負担がかかり、
体のエネルギーを著しく消耗します。
当然疲れにもつながりますし、性ホルモンの材料を作るところでもあるので、
肝臓の疲労は性ホルモンの質にも影響します。
また肝臓への負担は肝臓の下垂にもつながり、
その下にある腸への圧迫、子宮への圧迫にもつながり、
子宮の構造的な問題や血流の問題にも関わってきます。
2つ目は性ホルモンの分泌です。
副腎からは男性ホルモンにも女性ホルモンにもなる、
性ホルモンに関わるホルモンを分泌していますが、
このホルモンの分泌は、ストレスに対処するよりも後回しにされます。
つまり生存を生殖よりも優先するということになります。
そのため、精神的なストレスももちろんですが、
腸内環境の悪化(慢性的な炎症)などによる肉体的なストレスが続くと、
性ホルモンの分泌よりもストレスに対抗するホルモンの分泌を優先しますので、
女性ホルモンの分泌も乱れるということになり、基礎体温表もガタガタになってきます。
当然生理不順や高温期がはっきりしない、排卵障害などにもつながってきます。
当院では、問診や症状、基礎体温表などから副腎疲労を起こしているかどうかの見立てを立て、
副腎の機能を上げるために腎臓や腸などにアプローチしていきます。
元々の原因であるストレスには精神的にはコーチングを行い、
肉体的には脳内環境を整えるために下垂体や蝶形骨、
トラウマなどがあるようなら膵臓などにアプローチしていきます。
副腎疲労といえど、きちんとステップを踏んで対処していけば、
体の状態の改善も期待できますので、もし慢性疲労や基礎体温が安定しないなどの状態でお悩みでしたら、お気軽にご連絡下さい。