不妊と便秘
当院では不妊症でお悩みの方がほぼ毎日来て下さっていますが、
その中でも意外に大切なのが「便秘」対策です。
「便秘」が体に及ぼす悪影響は世間でも色々と語られていますが、
実際に当院では便秘に対してどう関わっているのかや、
不妊との関係について書きましたので、
長年「便秘」で悩んでいる方や不妊との関係について関心のある方は、
じっくりとお読みください。
お腹の張りにはいつも悩まされていましたが・・・
・便秘が妊娠に悪い影響を与えるなんて考えていませんでした。
・腸活を色々と試しましたが今一つでした。
・精神的なストレスで出ないと思っていましたが・・・
・腸の状態が悪いんだとは思っていましたが、感情にも影響するということを学びました。
・便秘で整体院のお世話になるとは思っていませんでしたが・・・
というような方々が、当院にはたくさん来られています。
便秘は腸の状態と関係し、腸の状態をよくすることは感情の安定、
自律神経の安定、食事についての学びにもつながります。
中々頑固な便秘症の方もいますが、
実は不妊症を診るうえでとても大切な部分になりますので、
もし不妊症や「便秘」に関することでお悩みでしたらお気軽にご連絡下さい。
不妊症で便秘の方にはこんな施術をしています
当院には不妊症も含めて色々な症状でお悩みの方が来られますが、
その中でも実は「便秘」も悩みだという方も少なくありません。
中にはお腹の張りが強く、明らかに便秘ではないかと思う方でも、
ご自分に「便秘」の自覚がなく、毎日お通じはあるか聞いたところ、
「週に1,2回は出ますよ」と笑顔で答えてくれた方もいらっしゃいます。
ほぼ毎日お通じがあるのが普通のことですので、
便秘かどうかを自覚し、対処することも大切な妊活の一つです。
便秘自体へのアプローチはそれ程複雑なものではないので、
妊娠体質に近づく大切なステップを踏むためにも、
まずは知識として不妊と便秘の関係を知っておきましょう。
「便秘解消が健康上も妊活にも大切な理由」
そもそもなぜ便秘なのかということですが、
一般的に大きく6つの原因があると言われています。
①食物繊維不足 ④腸内環境の悪化
②運動不足 ⑤水分不足
③ストレス ⑥病気と薬の副作用
以上の6つです。
簡単にその理由を記すと、
①の食物繊維の働きは、便のカサを増やし、大腸の蠕動運動を促進し、
有害物質の吸着、善玉菌を増やすことなどです。
カボチャやゴボウ、きのこ類などの食物繊維が多いものを食べましょうというのも、
こういった理由によるものです。
②の運動不足は、腸の蠕動運動にも関係する腹筋を衰えさせ、
自律神経のバランスをとる機会も減らしてしまいます。
また筋肉はエネルギーを作るうえでも重要な役割を果たしますので、
やはり適度な運動は大切です。
③のストレスは交感神経を優位にするので、大腸の蠕動運動(便を押し出す動き)が
鈍くなったり、過度になったりして強く収縮し、便秘になります。(痙攣性便秘)
この痙攣性便秘の時に便秘薬や下剤を服用すると便秘を悪化させますので、
注意が必要です。
ストレスが長く続けば過敏性腸症候群になり、
それが原因で便秘になっていることもあります。
④の腸内環境の悪化はビタミンの欠乏や腸の働きを鈍くもします。
また便秘になることで体の中に毒素をため込むことになり、
肝臓に大きな負担をかけてしまい、著しくエネルギーを消耗させてしまいます。
⑤の水不足になると体は体外に排泄する水分を減らそうとするため、
便の水分は硬くなり、排便が困難になります。
⑥の「病気と薬の副作用」に由来する便秘に関しては、
病院での処置が必要なものもありますので、
主なものを書いておきます。
<便秘をもたらす病気>
・大腸がん ・糖尿病 ・甲状腺機能低下症 ・腸閉塞など
<便秘につながる薬>
・抗生物質 ・咳止め ・抗がん剤 ・抗うつ剤 ・向精神薬
・降圧剤など色々な薬が便秘の原因にもなります。
薬を飲み始めてから便秘になってしまった方は、
薬の副作用も考慮して、病院で処方されたからではなく、
本当に自分に必要な薬なのかどうかを今一度考えてみることをお勧めします。
そして「便秘と不妊」がどう関係するのかということですが、
便秘であれば、多少なりとも腸内環境が悪くなるのは避けられません。
腸内環境が悪くなるというのは、簡単に言えば悪玉菌が増えて、
毒素が体にたまるということです。
腸内環境の悪化は腸壁の粘膜を痛め、炎症を起こしますので、
腸から血液中に毒素が回り、他の臓器に負担をかけます。
その最たるものが肝臓へのストレスですが、肝臓が解毒にエネルギーを使うことで、
他の機能(免疫や消化・吸収、代謝など)にエネルギーが使えなくなり、
体全体への負担も大きくなります。
これは当然細胞レベルでのエネルギー(卵子も含む)、子宮環境にも影響を及ぼしますので、
妊娠体質からは遠ざかってしまいます。
更に腸と脳は神経を介して他の臓器よりも密接に結び付いていますので、
自律神経や感情にも大きく影響します。
妊娠に関係するホルモンの多くは脳(視床下部、松果体)から指令を出しますので、
自律神経の乱れや感情の激しい起伏は、ホルモンバランスを乱してしまいます。
そして構造的には便秘の場合、大抵は腸がお腹の左側に寄っているので、
その影響で子宮も左に傾いています。
これも子宮に直接物理的な圧がかかるので、
子宮内の環境の悪化(冷え)や卵管の捻じれなどの問題にもつながり、
妊娠しにくい状態を作ってしまいます。
まとめると、便秘が妊娠に影響を与えるのは、
・エネルギーの低下(卵の質にも影響)
・ホルモンバランスの乱れ
・子宮内環境や卵管の捻じれ
などを引き起こす可能性があるからです。
実際に行う施術はいたってシンプルで、
神経的な検査などをしたうえで触れる程度の優しい圧で、
内臓や頭蓋骨の調整をしていきます。
便秘の改善がその方にとって必要であれば、
肝臓や胆のう、膵臓、S字結腸なども意識して腸を中心に調整していきます。
もちろん便秘したままでも妊娠する方はたくさんいらっしゃいますが、
妊活で大切なのは、すぐに妊娠という結果を求めるのではなく、
妊娠しやすい体内環境を少しづつ作っていくということですので、
便秘や冷え、生理痛などのありがちな症状にもきちんと対応していくことが大切です。
その方が子供もお母さんのお腹にいる間、いい環境で過ごすことができますので、
より健康な状態で生まれてくることができます。
妊娠中の体調もいいですし、
そのほうが全然楽ですからね。
とにかく妊娠に向けての体質改善は、
焦らず、確実にステップを踏むことが大切です。
できるだけのお手伝いはしますので、一緒に軽やかに前進していきましょう。
便秘や不妊で来てくれた方からの感想と症例です。
当院に「便秘」や不妊で来院された方から頂いた感想を紹介します。
気になる方は、ぜひお読み下さい。
●不妊治療と言っても便秘や冷えなど基本的なところからきちんと体を整えて、
体質改善していくことが大切だとわかりました。(札幌市東区 32歳 医療事務)
●子供が欲しいと焦っていましたが、
きちんとステップを踏んで妊娠できる体になることが大事だったんですね。
いろいろと勉強になります。 (札幌市西区発寒 29歳 介護職員)
●不妊治療を受け、人工授精までしましたが、
食べ物のことなどあまり気にしていませんでした。(千歳市 36歳 主婦)
●「便秘」の改善も妊娠するには大切なことだとわかり、
便秘改善に燃えました。
今はすっきりとして、達成感を感じます(笑) (札幌市中央区 31歳 会社員)